理事長ごあいさつ

 皆さん、シマフクロウという鳥をご存知ですか。シマフクロウは我が国では北海道のみに生息する世界最大のフクロウです。昔は北海道全土に生息していたようですが、人の手による開発行為等によって生活環境が破壊され、今は北海道東部にわずか165羽程度の生息が確認されるに過ぎません。シマフクロウは、環境省の指定する絶滅危惧種の第1番に掲げられている猛禽類です。

 こうしたシマフクロウに関する情報収集・発信、またシマフクロウの保護に携わっている方々への支援を目的に、2013年9月に任意団体「北海道シマフクロウの会」が設立され、講演会の開催や年4回の会報の発行等の活動を続けて参りました。こうした活動に関し、広報活動や財政基盤等の面でより一層強化を図る観点から、本年2月に、任意団体「北海道シマフクロウの会」の事業・財産の一切を引き継ぐ形で、特定非営利活動法人北海道シマフクロウの会(通称:NPO法人北海道シマフクロウの会)が設立されました。従来は主として会員を対象に活動をして参りましたが、今後はNPO法人化を契機に、活動を広く一般の方々をも対象に一段と拡充して参ります。

 近年、生物多様性の保全が叫ばれるなか、温暖化問題を始め地球環境の破壊がますます進みつつあります。1962年にレイチェル・カーソンの「沈黙の春」が出版されてから既に60年弱が、2007年にアル・ゴアの「不都合な真実」が出版されて10年以上が経過しました。私たちは地球環境と生物多様性の保全にもっと関心を高め、具体的行動を起こす必要があります。NPO法人北海道シマフクロウの会は、シマフクロウの保護を象徴として、生物多様性の保全を積極的に推進する団体です。本趣旨にご賛同いただける皆さんにおかれましては、是非本会の賛助会員にご参加くださいますようお願い申し上げます。

2019.5.6

特定非営利活動法人 北海道シマフクロウの会
理事長 横内龍三